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新郎新婦さんへ ・・・ はなむけの言葉


「世の中に 花はたくさんあるけれど、 自分が大切にする たったひとつの花がある。」



この言葉は、フランスのサン・テグジュペリという人が書いた
『星の王子さま』 という小説の中で 主人公の王子さまが言った言葉です。

星の王子さまは、年の頃は7才ぐらいの、かわいい男の子で
小さな星に一人ですんでいました。


王子さまの星は、30歩も歩けば、ぐるっと回ってもとの場所に戻ってしまうぐらいの
本当に何も無い 小さな星でしたが、一輪の美しい花がありました。

王子さまは、この花を美しいと思い、毎日眺めたり、話しかけたりして
とても大切に世話をしていました。

王子さまは、その花をたいそう気に入っていたのですが、
花はちょっとわがままで、
ある日、花とけんかをしてしまいます。

そして 嫌気がさした王子さまは、星から出て 旅に出てしまうのです。



旅に出た王子さまは、地球に訪れ 砂漠に降り立ちました。

小さな 何も無い星にすんでいた王子さまにとって、
地球は、本当にはじめて見るものばかりでした。

そんな中 王子さまは、砂漠のオアシスで、
五千本もの美しいバラの花が咲いているのを 始めて見たのです。

今まで 何もない小さな星で、たった一輪の花しか見たことのなかった王子さまは、
これにびっくりしてしまいます。
そして、すこしさびしくなってしまうのです。

小さな星にいた頃は
こんなすてきな花は、この世の中にどこにも無いだろうと思い、とても気に入って大切にしていたあの花が、
地球ではごくありふれたバラの花で、
自分は ありふれた取るに足らない花を、たった1つ持っていたにすぎなかったんだと、
落胆し泣いてしまうのです。


しかし、その後出会ったキツネに、

「仲良くなることは、ある人に対して、他よりもずっと時間をかけ、他とは違う特別な存在になることだよ。」

と教えられました。


そして、キツネはこうも言いました。

「心で見なくちゃ、もとごとはよく見えないってことさ。大切なことは、目に見えないんだよ。」

王子さまは、自分が時間をかけて、世話をしたり、眺めたり、話しかけてきた あの花が
この広い世の中に、他にはない たった一つの 特別な花であり
かけがえのない大切な存在であったことを、その時 悟るのです。

そして、その花を深く愛していたことに気づいたのでした。


「世の中に 花はたくさんあるけれど、 自分が大切にする たったひとつの花がある。」


お二人が 互いに、今後も末永く、その様な存在と認めあい続けて欲しいと思います。

そして、幸せなご家庭を営まれますよう 心からお祈りいたします。






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誠に勝手ではありますが、緊張し祝辞がうまく読めませんでしたので、
祝辞の前後を省略し、新たに改変させていただきブログの記事とさせて頂きました。

この言葉を 心の中にでもとどめて頂き、何かの折にでも思い出して頂ければ光栄でございます。
by Arishima_T | 2008-06-02 10:57 | ハピネス


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